タイ語を勉強し始めると、 かなり早い段階で出てくるのが 「声調」です。
「同じマーなのに意味が違う」 「声を上げる、下げると言われても分からない」 と感じたことはありませんか。
私も最初は、 声調表を見てもなかなか実際の音と結びつきませんでした。
声調は、 名前だけを暗記するよりも、 同じ音を5通りに言い分けて比べる と理解しやすくなります。
標準タイ語の声調は、全部で5つあります。
平声・低声・下声・高声・上声
大切なのは絶対的な音程ではなく、 自分の声の中で高さがどう動くか を聞き分け、まねすることです。
タイ語の声調は5つある
標準タイ語には、次の5つの声調があります。
| 声調 | 発音表記 | 音の動きの目安 |
|---|---|---|
| 平声 | aa | 中くらいの高さをほぼ平らに |
| 低声 | àa | 低い位置で発音する |
| 下声 | âa | 高い位置から大きく下げる |
| 高声 | áa | 高い位置を保つ/後半やや上がる |
| 上声 | ǎa | 低い位置から上へ上げる |
実際の音の高さは、話す人、速さ、前後の音によって多少変わります。
そのため、「この声調は必ずこの高さ」と絶対音程で覚えるより、5つの相対的な違いを覚える方が実用的です。
ปา・ป่า・ป้า・ป๊า・ป๋าで5つを一気に比べる
5つの声調を理解するのに便利なのが、同じ子音と母音を使った次の5語です。
ปา
paa
「投げる」
→ 平声
ป่า
pàa
「森」
→ 低声
ป้า
pâa
「おば・年上の女性」
→ 下声
ป๊า
páa
「お父さん(くだけた呼び方)」
→ 高声
ป๋า
pǎa
「お父さん・年長男性へのくだけた呼び方など」
→ 上声
日本語のカタカナで書けば、どれもほぼ「パー」です。
しかしタイ語では、声調が変わるだけで別の単語になります。
「5つの声調」と「4つの声調記号」は別
ここは初心者がかなり混乱しやすいところです。
タイ語には5つの声調があります。
一方、タイ文字で使う主な声調記号は4つです。
| 記号 | 名前 |
|---|---|
| ่ | ไม้เอก mái èek |
| ้ | ไม้โท mái thoo |
| ๊ | ไม้ตรี mái trii |
| ๋ | ไม้จัตวา mái jàt-ta-waa |
ここが重要
声調記号の名前と、実際に発音される声調はいつも一対一で対応するわけではありません。
「ไม้เอกが付いたら低声」とは限らない
たとえば、初心者でもよく使う
ไม่
mâi
「〜ない」
を見てみます。
่(ไม้เอก)が付いています。
しかし発音はmâi、つまり下声です。
「ไม้เอกという名前だから低声」と機械的に判断すると、ここで間違えてしまいます。
実際の声調は、最初の子音の種類、声調記号、生音節・死音節、母音の長さなどの組み合わせで決まります。
カタカナだけでは声調は分からない
มา
maa
「来る」
ม้า
máa
「馬」
หมา
mǎa
「犬」
カタカナで書くと、どれも「マー」に近くなります。
カタカナは初心者の読み方の補助として便利ですが、声調までは表しきれません。
私ならこう練習する|声調を覚える5ステップ
① 音声を1回聞く
文字を見る前に、声の動きを聞きます。
② 手で音の動きを描く
平ら、低い、下がる、高い、上がるを手の動きでも表します。
③ そのまま3回まねする
説明を考えすぎず、聞こえた音をコピーします。
④ スマホで録音する
自分の声を客観的に確認します。
⑤ 元の音声と比べる
「高い・低い」より、声がどこからどこへ動いたかを比べます。
1日5分の声調練習
1分:5声調の音声を聞く
1分:ปา・ป่า・ป้า・ป๊า・ป๋าを言い比べる
1分:知っている単語を3語発音する
1分:自分の声を録音する
1分:元の音声と聞き比べる
まとめ|声調は「高さ」より「動き」で覚える
タイ語には、平声・低声・下声・高声・上声の5つの声調があります。
初心者は、声調規則を最初から全部暗記するより、5つを聞く→音の動きをまねする→録音する→元の音と比べる、という練習から始めると分かりやすいです。
そしてタイ文字を学び始めたら、4つの声調記号や子音クラスとの関係を少しずつ理解していきます。

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