2014年11月16日日曜日

タイ語学習の目標設定|「ペラペラ」を具体化して挫折を防ぐ方法

タイ語の勉強を始めるとき、 多くの人が最初に掲げる目標は

「タイ語をペラペラに話せるようになりたい」 ではないでしょうか。


私も、このブログを始めた当初は、 タイ語を独学で勉強し、

ペラペラになることを目標にしていました。

しかし、勉強を続ける中で気づいたことがあります。

「ペラペラ」が何を意味するのか決めなければ、
どこまで勉強しても達成感を得にくい。

日常会話ができればペラペラなのか、 タイのドラマを字幕なしで理解できればペラペラなのか、 タイ語の本まで読めなければならないのか。

目標が曖昧なままだと、 教材を終えても「まだ足りない」と感じ、 学習が終わりのない作業になってしまいます。

先に結論

「タイ語をペラペラにする」という大きな目標を、 会話・聞き取り・文字・読解などの小さな目標に分けます。

その中から、今後90日間で優先する目標を一つ決めることが、 独学を続けやすくする第一歩です。

「タイ語がペラペラ」の意味は人によって違う

タイ旅行で買い物や食事ができるようになりたい人と、 タイ人の家族や友人と深い話をしたい人では、 必要なタイ語のレベルが異なります。

仕事でタイ語を使いたい人、 タイのテレビドラマを理解したい人、 タイ語の本を読みたい人も、 それぞれ優先すべき勉強が違います。

まずは、自分にとっての「話せる状態」を 具体的な場面に置き換えることが大切です。

目標 具体的な状態 優先する勉強
旅行会話 移動、買い物、食事をタイ語で行える 基本表現、数字、聞き取り
日常会話 自分の予定、気持ち、経験を説明できる 語彙、短文、会話練習
深い会話 考え方や価値観について話し合える 抽象語彙、説明力、自然な表現
ドラマ理解 字幕に頼らず会話の流れを理解できる リスニング、口語、音の変化
読み書き 看板、メッセージ、記事や本を読める タイ文字、語彙、読解

私が最初に考えていた「ペラペラ」の状態

このブログを始めた当時、私が目標としていたのは、 買い物で決まった言葉を使える程度ではありませんでした。

タイ人と日常会話以上の話をし、 お互いの考え方や価値観について話せる状態を目指していました。

さらに先の目標として、

  • タイのテレビドラマを字幕なしで理解する
  • タイのニュースをタイ語で理解する
  • タイ語の書籍を読めるようになる

という目標も掲げていました。

ただし、これらを一度に目指すと、 やるべきことが多すぎてしまいます。

そこで、最初の大きな目標をさらに分け、 目の前で取り組める課題へ変える必要がありました。

大きな目標を4段階に分ける

私はタイ語の到達目標を、次のような段階で考えると 分かりやすいと思っています。

第1段階:決まった場面で短く話せる

挨拶、注文、買い物、道を尋ねるなど、 よく使う場面で短い表現を使える状態です。

初心者は、まずここを目標にすれば、 実際にタイ語が通じる喜びを体験できます。

第2段階:自分の日常を説明できる

今日したこと、明日の予定、好きなこと、 困っていることなどを説明できる状態です。

教材の例文を覚えるだけでなく、 自分の生活に合わせて文章を作る練習が必要になります。

第3段階:相手と意見を交わせる

相手の話を聞き、自分の考えや理由を説明し、 質問を返せる状態です。

単語数だけではなく、 長く説明する力や自然な会話の流れが必要です。

第4段階:自然な速度のタイ語を理解する

タイ人同士の速い会話、ドラマ、ニュースなどを 大きな負担なく理解できる状態です。

ここでは、教科書どおりの発音だけでなく、 実際の会話で起こる音の省略や変化、 口語表現にも慣れる必要があります。

90日間で達成する目標を一つ決める

最終的な目標が高くても、 最初からすべてを同時に勉強する必要はありません。

今後90日間で達成したい目標を、 一つだけ決めます。

90日目標の例

・自分の仕事や家族について3分間話せる

・タイ文字の基本的な子音字を見て発音できる

・タイ人との会話で毎週10個の新しい表現を使う

・短いタイ語動画の内容を半分以上理解する

・タイ語の日常的なメッセージを辞書を使って読める

「タイ語を上達させる」ではなく、 何をできるようにするのかを具体的にします。

目標から逆算して勉強内容を決める

目標を決めたら、 今行っている勉強がその目標につながっているか確認します。

例えば、日常会話をできるようになりたいのに、 タイ文字を書き写すことだけで毎日の勉強時間が終わっているなら、 会話練習も追加する必要があります。

ドラマを理解したいのに、 単語帳の文字だけを見て覚えているなら、 音声や自然な会話を聞く時間が必要です。

目標 毎日行う練習例
日常会話 自分が言えなかった表現を記録し、声に出して使う
リスニング 短い音声を繰り返し聞き、聞こえた言葉を確認する
タイ文字 少数の文字を書き、発音し、翌日に復習する
語彙 自分の生活で使う単語を短い文にして覚える

目標設定でよくある失敗

1.期限を決めない

いつか話せるようになりたい、という目標だけでは、 今日何をするべきか決まりません。

まずは90日など、短い区切りを設けます。

2.教材を終えることが目標になる

本を最後まで読むことと、 タイ語を使えるようになることは同じではありません。

覚えた表現を、自分の生活に置き換えて使えるか確認します。

3.複数の目標を一度に追う

会話、文字、ニュース、ドラマ、読書を すべて同時に伸ばそうとすると、勉強が分散します。

一番必要な能力を中心にし、 ほかの勉強は補助として行います。

4.現在地を確認しない

勉強を始める前に、 現在できることと、できないことを書き出します。

90日後に同じ内容を確認すれば、 上達した部分が分かりやすくなります。

私が実際に会話力を伸ばした方法

私が日常会話を伸ばす際に効果を感じたのは、 実際の会話で言えなかった言葉を 小さなノートへ記録する方法です。

夜にタイ語を調べ、何度も声に出し、 次の会話で実際に使いました。

教材に載っている一般的な表現ではなく、 自分が本当に言いたかった言葉を覚えるため、 会話へつなげやすい方法でした。

今日決める3つのこと

1.最終的にタイ語で何をしたいか
例:タイ人の家族と深い話をしたい

2.90日後に何ができれば成功か
例:自分の考えを3分間タイ語で説明する

3.そのために毎日何をするか
例:言えなかった表現を1日一つ調べて声に出す

まとめ

「タイ語をペラペラにしたい」という目標は、 学習を始めるきっかけとしては十分です。

しかし、勉強を継続するためには、 その言葉を具体的な行動へ変える必要があります。

・自分にとっての「ペラペラ」を決める

・大きな目標を段階に分ける

・90日間で達成する目標を一つ選ぶ

・目標から逆算して毎日の勉強を決める

・定期的に現在地を確認する

まずは今日、 90日後にタイ語でできるようになりたいことを 一つだけ書いてみてください。

※学習期間や到達度には、開始時のレベル、学習時間、会話環境などによって個人差があります。